「ライフ・シフト」という本を読みました。超よかったっす。
(「言語化してくれた」というのはちょっと言い過ぎかもしれないけど。)
過去に何度かブログに書いた「ワーク・シフト」が働くことについての変革についての本であるのに対して、この「ライフ・シフト」はもう少し範囲が広く、生き方についての変革についての本。
ワーク・シフト
とはいっても、「働き方」は「生き方」の一部だし、同じ人書いてるから、似た記載が多いんですけどね。
「ワーク・シフト」は前職を辞める前に読んで一番よかった本です。他にも働き方に関する本は10冊以上読みました。どんだけ悩んでんだ。あのころの自分。
ざっくり内容を紹介
今まで主流であった人生の順番は教育・仕事・引退という3ステージだった。
しかし、これからの人生は様々な変化が起こる。その中で大きなインパクトとなるのは100年生きるようになる点。寿命は着実に伸びている。
それに伴い、従来の3ステージで進む生き方は主流ではなくなり、新しいステージが現れてくる。
エクスプローラー(探検者)のステージでは、外の世界を探検し、自分についても新しい発見をしていく。
インディペンデント・プロデューサーのステージでは、自分の職を生み出す。起業家ではない。起業するよりも一時的なもの。
ポートフォリオ・ワーカーのステージでは、複数の活動を同時に行う。一つの仕事だけではなく、複数の仕事を持ったりNPOの活動に取り組んだりする。
そしてこれらは年齢制限は無い。いつどのステージを送るかはその人次第。
そうした複数のステージが年齢関係なく発生する人生を生きる上で重要となるのが、あらゆる資産をバランスよく保持すること。
「資産」というとお金だけがイメージされるが、そうした「有形の資産」だけではなく「無形の資産」も重要。
「生産性資産」(スキル、知識、仲間、評判)
「活力資産」(心身の健康、利害関係無しの人間関係)
「変身資産」(自分についての知識、多様性の富んだネットワーク)
これらの資産のバランスが崩れていないかを確認しなければならない。
たとえ高給な仕事に就けていても、スキルが向上せず、心身の健康が蝕まれ、人間関係の広がりの無い生活を過ごしているようであれば、何かを変えることを意識しなければならない。
本書では、新しく訪れるステージを人生に組み込み、3つの資産のバランスを取りながら生きて行く例を提示する。
3人の異なる時代を生きている人の例を取り上げていて、比較しながら読むと過去と未来の違いがイメージしやすいかも。
ざっくり言うと、そんな本です。(428ページあってタフな本です…)
まとめ
「自分が思っていたことが言語化された本」と言うとちょっと大げさかもしれませんが、読んだときにはそう感じました。
本書の言葉を使って表現すると、自分が8年間勤めた前職では「有形の資産」の一部(お金)はある程度満たしていたけど、その他は停滞していく感じでした。特に「心身の健康」は著しく脅かされていて、このままではやばいと思ったものでした。死ぬかと思ったわー…あぶねぇ。
会社を辞めて「エクスプローラー」のステージに移り半年間は国内外を放浪して、外の世界を知り、新しい人間関係を構築し、自分自身を深く内省すると同時に心身の健康を回復し、活力を復活させる時期を過ごしました。復活したー。よかったよかった。
そして今はポートフォリオ・ワーカーに移行できたらいいなと思っているところ。一つの仕事だけではなく複数の取り組み、NPOなどにも手を出してみようか思案中。さて、どんな活動をしていこうか。
働き方や生き方について検討する際に「ワーク・シフト」と合わせて超オススメな本です。(2017/1/15時点で)Amazonの「労働総合関連書籍」のランキングで1位らしいです。いろんなランキングあるな…
(「ワーク・シフト」について言及した過去の記事)
1社目が合ってる可能性なんて低いのだから、色々やってみたらいいと思う。
会社が嫌なら辞めたらいい。入社したころに比べて価値観や環境が変化しているかもしれないし。