久しぶりに本を読みました。2018年一冊目。2017年末に読み切ろうとして読みきれず、ゆっくり読んだ本。
「青木は酒好きだからお勧めするよ」と安易に推薦されて読んでみました。アルコール依存になった主人公が入院し、そこで他のアルコール依存患者や医師とやりとりしながら、なんとか依存から脱却していく話。
とはいっても、そんなに悪戦苦闘するのではなく、普通に退院していくのだけれども。
登場する人物が色々クセがあった面白い。生きることについて初老の男性が「食事と食事の間をうまいこと縫って生きるだけだよ」なんてセリフを言っているのは、達観してるなー、と思ってみたり。
文中で「アルコール依存になる人は、道具としてアルコールを利用する人。例えば寝るため、仕事の勢いをつけるため、といったような手段として常飲している人がなるもの」という話が出てきました。
自分の場合は純粋にお酒の味が好きで、そういう用途では使っていないので大丈夫なはず。
道具としてお酒を使うようになったら要注意ですね。昔の会社でそういう時期は多少あったかもしれないですが。。。
文中ではアルコール依存度を検査するために「久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テスト」というものが出てきます。
久里浜医療センターという病院のことで、各種依存症の治療に有名な病院です。最近は情報モラル啓発などに関わっていると、ネットゲーム依存の専門病院として紹介されているのをよく見る病院です。まさかこの本でも見るとは思わなかったです。
アルコールの怖さもしっかり表現されているので、アルコール好きな方全般にお勧め。そうでなくても、普通の小説として読んでも面白いです。
やっぱり本はいいですね。
最近は本を読めていないので、もうちょっと読みたい。