ニュースを見てると「ネットストーカー」「炎上」「ネットいじめ」「虚偽ニュース」など、ネットに関するニュースはどちらかというとマイナスな面ばかりの話題が多いように感じます。
でも当然いい面もあります。そういう点にフォーカスした取り組みとしてインターネット協会が実施している「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」というものを知ったのでちょっと読んでみました。
こういう使い方を参考にすると、もっとネットを楽しく活用できるかも。
どんなコンクールか
インターネットを上手に使いこなしている人たちから体験談や提案を募集し、その中から優秀な作品のみを公表するという形をとっているようです。公表されたのは以下の合計23作品。
①インターネット使いこなし部門(最優秀賞2作品 優秀賞6作品 特別賞1作品)
②インターネットトラブル克服部門(最優秀賞1作品 優秀賞3作品)
③親子のルール作り部門(最優秀賞1作品 優秀賞5作品)
④青少年のインターネット利用部門(最優秀賞2作品 優秀賞2作品)
日本全国(韓国の方の作品も1つあります。)の10歳から73歳までのさまざまな立場の方の500〜15,00文字程度の体験談や提案が掲載されてます。
個人的に面白かった作品
①使いこなし部門
「筋ジストロフィー」という数万人に一人しかならない難病にかかった方の話。なかなか似た悩みを持った人と出会えず孤独だったが、今では世界中の180人とつながり、孤独ではなくなったとのこと。
これは病気の例ですが、少数しかいない、自分と似た価値観を持った人とつながれるという点がネットのよいところだなと感じます。自分も、ネットで色々な人達と出会えているので、大いに共感しました。
(ただし自分と考えが近い人たちとだけ繋がってしまうと、最近海外で言われてる「社会の分断」のようなことが進むのではないかという心配も。価値観の違う人とつながることも大切かも。)
③親子のルール部門
高校受験開始少し前に子どもにスマホを買い与えた話。すごい。ただ禁止にするのではなくて、子どもと話しあって自主性を伸ばしつつルールを設けている。親のITリテラシーの高さも垣間見える。2年前には「はじめての利用規約」を投稿していて、その時も最優秀賞を受賞していたとか。
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この他にも、定年退職をしてからネットを使いこなして楽しんでいる方の話や、ネットゲームで騙された小学生の体験談、全然会話をしなかった親とLINEを通じて仲良くなる話、高校時代にSNSにハマりすぎて時間を無駄にしたことを振り返る話など、ネットとの関わり方を考えさせられる記事が掲載。純粋に面白い話多いです。
バカとハサミは使いよう。ネットも使い方次第かと思います。自分もまだまだ使いこなせてる部分とそうでない部分がありますけどね。
全作品は以下で見ることができます。
インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール2016