ようやくInstagramに登録してみた、という人もいるかもしれないですが、どんどん新しいSNSが出てきています。最近SNS関連のニュースでよく見るようになった「Mastodon(マストドン)」です。
サービスとしてのマストドンは twitter に代表される短文投稿型のSNSである。 twitter用のクライアント TweetDeck に類似した外観を持ち、画面は複数のカラムによって分割された構成になっている。
マストドンでは利用者の投稿する短文は「トゥート」と呼ばれており、500文字の制限がある。 他の利用者を「フォロー」することで、その利用者の投稿を「ホーム」と呼ばれるカラム上で読むことができるようになる点は先行サービスと同様である。
「ツイート(さえずり)」じゃなくて「トゥート(らっぱ[笛(など)]をピューと吹く)」ですか。基本的な機能はTwitterと同じなんでしょうかね。
とりあえず登録してみます。
ユーザ名、メールアドレスを登録
登録したメールアドレス宛に英文のメールが届くので、文中の「Confirm my account」をクリックしてアカウントを有効化。
するとログイン可能に。こんな画面です。
「TweetDeckのようだ」と言われているらしいです。確かに。
試しにトゥートしてみると、知らない人から「あなたのトゥートをお気に入りに登録しました」というアクションがありました。Twitterの「いいね」みたいなもんですね。
ここまではツイッターと全く同じ。
フォロー機能もあります。ツイッターで言うところの「リツイート」は「ブースト」らしいです。
他にも自分がトゥートしたものを隠すことができる機能として「CW(コンテンツワーニング)」というものがあるらしいです。
「もっと見る」を押すと
表示されます。
ネタバレ注意なトゥートはこうやって隠すのでしょうかね。
ここまでツイッターと似ていますが、ところどころ細かいところで違いがあるようです。
そして一番大きな違いは「インスタンス」という概念。
先ほど登録した
とは別に
mastodon.yokohama - Mastodon(dot)Yokohama
もあるみたいです。
ツイッター(https://twitter.com/)のようにURLが一つではありません。複数のサーバごとにログインできる環境があり、これらのことを「インスタンス」と呼んでいるらしいです。(この概念はシステム触ったこと無い人にはちょっと理解しにくいかもしれないですが。。。)
かなり長いですが、なぜインスタンスという仕組みにしたのかが書かれています。
マストドンのネットワーク全体には利用規約に相当するものは存在しない。 その代わり、個々のインスタンスの管理者は自身のインスタンスの利用者に対し利用規約を設定し、これに違反したアカウントを削除する事ができる。 また各インスタンスは自身のポリシーに合わない投稿が行われるインスタンスとの通信を遮断できる。
ロッコは「コミュニティが密接で小規模であるほど、その中で有害な振る舞いは隠蔽されにくい」と述べており、 このような小規模コミュニティによるインスタンスが自身のポリシーに近い他のインスタンスと連合を作ることによって、 twitterのような中央集権型のサービスが支払わざるを得ない、ハラスメントなどの不正行為の対策に割く莫大な労力を削減できると主張している。
不正行為その物を目的としたインスタンスが登場する可能性もあるが、不正インスタンスとの通信を遮断する事で各インスタンスは自身に属する利用者を保護できる。 こうした連合型のSNS特有の不正行為対策とは別に、twitterのブロックやスパム通報に相当する利用者個人が使用する自衛手段も用意されている
おお。そういう思想なんですか。昨年Twitterが買収されなかった理由が
Twitter買収、ディズニー撤退の理由は「イメージ悪化」か - CNET Japan
買収提案を断念した理由の1つは、言葉の暴力が繰り広げられる場所としてのTwitterの評判が、Disneyの健全なイメージを汚すおそれがあるとの懸念だという。
でしたからね。Twitterは不適切なユーザや発言のコントロールにかなり苦戦していましたけど、Mastodonはインスタンスごとにコミュニティを分けて自治していくことで、この問題を解決したSNSになることができるのかもしれません。
しばらくは様子見です。