Twitter上でライフネット生命アカウントと、代表の出口氏から保険どうですかとお声をかけていただきました。
Twitterを使った営業を受けて保険に入ってもいいかなと少しだけ思った話。
昔は付き合いも兼ねてたまに保険屋さんから話を聞いて勉強していたのですが、最近保険に疎くなっていたので、とりあえず出口氏が書いた本を読んでみました。話はそれからです。
お金の不安の一因はメディア
序盤では「なぜこんなに私たちはお金に対して不安を抱いているのか」というところから始まります。それは思い込みである部分も大きいとのこと。そしてその思い込みを作っているのはメディア。なぜか。
「そもそも、なぜメディアは不安ばかり煽るのか?」を考えて見ましょう。
答えは簡単。不安を煽るほうが商売がしやすくて、「儲かる人」がいるから。それだけのことです。
分かるわー。ちょっと違う話かもしれないけど、これに通じる話を2つ聞いたことがあります。1つ目は「カラマーゾフの兄弟」を読んだとき。「人間の欲望を広げようと企てる人間はたくさんいるが、その欲望の満たし方を教えてくれる人はいない」という話。
もう一つは日経新聞で「テレビCMでは素敵な男性が高級な車を乗り回し、隣に美女を載せて完璧を演出し消費を刺激する」みたいな話。(どちらもニュアンスだけ覚えてます)
世の中ってそうやって人の財布を開かせようとする人がけっこういる。全部が全部ではないですが、テレビはすごいよなーと思っています。あれは毒ですわ。分かっていてもいつの間にか洗脳されて不安を煽られて、憧れの状態を示されて、購買意欲を刺激してくる。いかんいかん。
なので、社会人になってからはほとんどテレビ見ません。1日1時間見たら長いほうです。そもそも見る暇が無かったというのもありますが。
若いうちにしかできないことにお金を使う
お金はとにかく節約して貯めればいいというわけではないことをちゃんと書いています。自己投資、楽しいことに使うことなどは必要。で、こんなこと書いてました。
この年齢になった僕がみなさんに言えるのは、「同じお金を使って同じ経験を積むのなら、少しでも若いほうがいい」ということ。そのほうが「豊かな経験」になりやすいのです。
そうそう。同じ金額でもそれを使うことで得られる経験・インパクトは年齢で違いますよね。中学生の時に友人と一緒に食べたファミレスでの食事はごちそうだったし、大学卒業旅行でタイ旅行に行ったときの経験は最高でした。あの時のお金をケチるのは絶対にありえない。
昨年は前職を辞めて半年ほど国内外をブラブラしていました。そこで得られた経験もいいものでした。留学もしましたが、実質全部バカンスのようなものでしたが、おかげで働く気力が回復しました。
これが高齢になってくると旅に行く気力体力もなくなってきて、体験に対する新鮮味も失われてくるんでしょうかね。
変な話、幼稚園や小学生がお年玉を貯金してしまうのは反対です。ああいうお金は例えば思い切ってパソコンを購入するのに使ってみたり、本を買ってみたりするといいと思うんですけどね。例えばですよ。体験系でもいいですが、それが大きな投資になると思うんです。
もちろん無計画に早々とお金を全て使ってしまえというわけではないですが、貯金を増やすゲームはやらないほうがいいと思っています。まあ、1年くらい働かなくても大丈夫なようなリスクヘッジができたら、あとは全て自己投資・投資に使ってしまうのが正解だと思っています。
また本人に反応していただいた
そんなこんなで、読みながらたまにツイートしてたら
出口さんの本、「置かれた場所で咲きなさい」を否定していてめっちゃよかった。置かれた場所で咲こうとしたら腐るわ。
— 青木勲 (@ackeeh) 2017年5月13日
(Kindleの44%、45%のページ)#働く君に伝えたい「お金」の教養
人間はホモモビリタス、移動する生物で、動けない植物ではありません。急がなくていいので、時間をかけて咲ける場所を探しましょう。 https://t.co/xaz2LiMYDa
— 出口治明 (@p_hal) 2017年5月14日
マメですな。
おわり
全体を通して「そうっすよねー」と思いながら読みました。投資の部分はやや飛ばし気味ぎみだったかな。独り身であるうちは「就労不能保険」だけ入っていれば十分だ、という話もあったので、まあ参考にします。もし入るとしたらそれかな。。。
「なぜ、お金には不安ばかりつきまとうのか」「幸福かどうかを決めるのは貯蓄額ではない」「不安は貯めることへの執着から生まれる」「希望は長期投資から生まれる」「働き続けるからこそ自由になれる」といった5章で構成されてます。
これらの中で気になる章があるようでしたら読んでみてはどうでしょう。
20代向けの本のタイトルでしたが、もちろん30代でも勉強になります。お金に不安がある人、ひたすら貯金に励んでいる人、散財してると思っている人、お金の勉強が足りてないと思う人はぜひどうぞ。