久しぶりに情報モラル関連の話題について書いてみます。(「情報モラル」という言葉はおかしくないか、という話も出たのですが。あまり気にせず書いてみます。)
青木はちょくちょく小中学校・高校で情報モラル講演をすることがあります。
先日こうした情報モラル講演などを何度も経験している方々が集まってお話する機会がありました。いろいろ勉強になったので、聞いた話を備忘と共有として書き残してみます。(やや誤解している部分があるかも)
情報モラル講演で気をつけていること
・毎年同じ学校に呼ばれると話す内容をどうするか悩むことがあるが、提示するデータの更新や、最新トラブル事例などの追加をすることはあっても、基本的には同じ内容を話す。「昨年は理解が追いつかなかったけど、今年の話でようやく分かった」と言ってもらえることがある。
・しっかり聞いてもらうためのテクニックとして、序盤では資料の文字数を少なくして想定外の始まり方をすることで心を掴んでいる。
確かに過去に講演した学校に行く際は少し気になりますよね。紹介事例やデータが変わっても、伝えたい本質のところはそんなに大きく変わることは無いというのは同意です。
しっかりと聞いてもらうための話し方も常に研究したいと思っています。最近は以下の記事が気になったのでちょっとどこかで試してみようかと思案中です。
情報モラルに関することについての普段の情報収集方法
・Google Alertを使って「情報モラル」などで関連記事をメールで受け取っている。
・子どもたちがいつもやっているゲームについて知るために、本当はスマホにダウンロードしてプレーするのが一番いいのかもしれないが、それはなかなかの労力がかかる。時間が確保できない人はゲーム実況動画を見るとよい。
・ギズモード、情報科学屋さんを目指す人のメモを見ている。(ちなみに最新情報は講演資料には入れていない。3ヶ月で古くなってしまう)
・山本一郎さんのツイートは見ている。
・マツコ会議も意外と情報を得られる。
個人的にはGoogle Alertはよく使っています。「情報モラル」だけではなくて「ネット」「スマホ」だったり「ネット依存」「SNS」などでも探しています。毎日関連ニュースがGmailに送られているので、それをチェックしています。
あとは「IHJ:インターネット関連News【2018年】」も参考にしています。事件・事故などがメインのようです。
講演で話す内容の本質は変わらないですが、動向や新サービスなどは知っておくといいですね。
※ちなみに山本一郎氏のTwitterアカウントは現在凍結されているらしい。。。
小学生に話す際に気をつけていること
・資料に記載する文章には学習した漢字を使うようにしている。
・動画教材を使っている
・論理的な話は難しい。しつけとして考えて繰り返し繰り返し伝える。
スライドに記載する漢字は私も気をつけています。小学校で習う漢字 チェックツール を使って、小学生が習った漢字かどうか確認しています。
動画教材もいいですよね。会場の空気を変えて聴衆が飽きないようにテンポを変える意味でも流すことがあります。文科省の以下の動画は種類が多くて使いやすいかと思います。
情報化社会の新たな問題を考えるための教材 - YouTube
こういうのもあるみたいです。
グリー株式会社 (GREE, Inc.) - CSR - 情報モラル動画「ティルと学ぶ 正しく怖がるインターネット」
その他
・情報モラルという言葉は文科省が作ったものだが、(個人的には)ちょっとしっくり来ないと思っている。「情報モラル」=「ネットリテラシー」+「モラル」だと考えている。「モラル」の部分は学校にお任せしたほうがよいのでは。我々は「ネットリテラシー」の部分に特化する。
・講演しても、聞いた子たちのその後の変化が見えないのは課題
色々と勉強になる会でした。世の中には以下のような講演をする方もいらっしゃるようなので、そういうことにはならないよう、しっかりと情報収集・情報交換をし続けて、意義のある講演や発信をできるようにしていきたいですね。
ではでは。