2020年、今年の目標を「本を50冊以上読む」にしたので、毎週1冊は読むことにしました。
※1年は約52週なので毎週1冊読みたいと思っています。
※2017年は筋トレ、2018年は英会話学習を習慣に追加しました。これ以上新しい習慣を追加するのは難しいので、飲み会の数を減らして時間を捻出予定。
1冊目は昨年末から読み続けていた本「FACT FULNESS」です。
日販調べによると、2019年総合ランキングで9位になったらしいです。
https://www.nippan.co.jp/ranking/annual/
現在住んでいるシェアハウスのライブラリにあったので読んでみました。
350ページほどあってなかなかのボリュームなのですが、それほど難しい話は無くて読みやすかった印象です。(巻末の参考や脚注を含めると約400ページ)
個人的に抑えておきたいポイントは以下
(1)間違った印象で事実を捉えられていない物事は豊富にある。しっかりと事実を理解して、パニックにならないようにしよう。
(2)世の中は少しずつだが良くなっている。悪いことももちろんあるが、未来は明るい。「状況がよくなっている」と「問題がある」は共存する。
まず(1)について。
本書の中では以下のような3択問題を各国で解いてもらった結果、全ての国で3割以下の正答率となったとのこと。
「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?」
A約2倍になった Bあまり変わってない C半分になった
「自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?」
A2倍以上になった Bあまり変わっていない C半分以下になった
正解はいずれもCだが、他の回答を選んだ人が多かった。AやBを選択する人が圧倒的に多かった。なぜこうした悲観的な値を選択する人が多かったのか。
人間は物事をドラマチックに考えてしまう本能を持っているのが原因という。その本能は原始時代に獣に襲われたりした際には役に立った。しかしこの本能は抑えるべき。冷静に状況を確認し、対応を誤ってはいけない。
ちゃんとFACTFULNESS(事実を元にした世界の見方)をしなければならないと説いています。
そして(2)について。
本書では全世界のさまざまなデータをグラフにして提示している。年月が経過するに従い、どんどん世界がよくなっていることが書かれています。ほとんど全ての国で所得が増加。世界全体で見ても自然災害で死ぬ人は減り、農作物の収穫量が増え、小児がんの生存率増え、あらゆる面で世界は改善されているという。
科学、医学、さまざまな制度の発展によって、世界は全体としてよい方向に向かっていることが、データから分かる。
物事をドラマチックに考えてしまう本能と、恐怖を煽るニュースを見ることで、未来に対して暗いイメージを持ってしまうのはもったいない。もっと希望を持っていいものだということを感じました。
正しく数字を知り、余計な恐怖感に脅されることなく、正しく対処していくためには、公開されているデータ正しく読み解く必要があると感じました。
今後の自分の人生で必要となってくるさまざまな判断についても、可能な限りデータを見て判断していきたいです。(データを見る際の注意点についても本書には書かれています)
参考
TEDでのハリス氏の動画の1つ
https://www.ted.com/talks/hans_rosling_the_best_stats_you_ve_ever_seen?language=ja#t-1174629