ここ数日、個人情報保護法や情報漏えい案件を色々調べています。
そんな中でちょっと刺激的なタイトルの本を発見。
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本書の内容
タイトルが「ただいま個人情報漏洩中! - 学校での個人情報漏洩とPTA - 」
個人情報漏洩「中」ってどういうことですか?毎日漏洩してるということ?
読んでみたところ、以下のようなことでした。
取得した個人情報は組織内の決められた用途のみに活用することとされていて、本人の同意を得なければ基本的には第三者に提供することはできません。
しかし、PTAは第三者にあたるのにも関わらず、日常的に個人情報が学校から提供されてしまっている。。。とのこと。それを指して個人情報漏洩「中」と書いているそうです。
例えば本書でも紹介されていますが、東京都狛江市では以下のような事件が起きてしまっています。
学校が収集した個人情報を当該児並及び保護者の許可を得ずにPTAの地区委員に提供していたとのことです。
こうした事態を心配し、筆者は2014年春に子供が学校に入学するタイミングで学校・教育委員会・地方自治体・PTAに対して働きかけ、個人情報を適切に扱ってもらえるようにう奮闘。ルポタージュ形式で書かれている文章を読み、筆者のパワーと行動力に驚きました。すごいなこれ。。。関係各所にバンバンメールして、足を運んで意見交換を行い、その内容を詳細に記録されています。
学校における個人情報の漏洩としてどんな事例があり、どのように対応すべきかを調べたかったのですが、ちょっと違うタイプの本でした。ただ、筆者が関係各所に対して働きかけていく様子は読んでいて感心するばかりで、読み物としても面白かったです。
2017年5月で法改正がありました
なお、この本を執筆していた時点ではPTAは個人情報を扱う事業者として対象にはなっていなかったようですが、2017年5月から改正されて、対象になっているようです。
「改正個人情報保護法」5月30日より全面施行、変更点・注意点などポイントを解説|Digital Arts News Watch|デジタルアーツ株式会社
PTAが会員から個人情報取得するときも、適正に取得して利用用途を伝え、第三者には本人の同意無しには提供できないことに。というところでしょうか。
【NEW】個人情報保護法の改正に伴う対応について | 日本PTA全国協議会
とはいっても常識レベルの運用をしていれば問題は無さそうです。もうちょいこのあたりは調べてみましょうかね。
引き続き勉強中。